2017.06.27
  • スキルアップ

会話は言葉のキャッチボール。サッカーでもドッジボールでもありません。

相手が貝のように口を閉ざすときはどんなとき?


初対面の人との会話がどうも苦手、という人は少なくありません。さらに、何度も会っている顧客企業の担当者でさえも、話がなくて四苦八苦するというのも、決してめずらしい話ではないようです。こんな偉そうな書き出しをする筆者も、その会話が弾むオイルをどこかで売っていれば、いの一番に買いにでかけますが。

 ということで今回は、無口な相手を話させるコツについて。

 まず、その前に、みなさまがご自身を振り返って、どんな相手が自分のまえにすわっているとき、貝のようになりそうですか?ちょっと思い出してみましょう。先日のある講座でも参加者たちに聞いてみたところ〜。

  ・相手が機関銃のようにしゃべり続けるとき。

  ・質問するから答えた(話した)のに興味を持って聞いてくれないとき。

  ・質問が単調、もしくは否定的で話す気になれないとき。

 と、まあ、こんな調子の返事が返ってきて、胸に手を当てるまでもなく、やっぱりね〜と。今回はこれらの回答にフォーカスし、無口と言われる人たちがたて板に水とはいかないまでも、会話のキャッチボールができるようなヒントをお伝えいたします。

会話はキャッチボール。ドッジボールでもサッカーでもありません。


最初の「相手がしゃべり続けるとき」について。

 会話のキャッチボールという表現があるように、会話はお互いのボール(ことば)を相手に向かって投げ、また、相手の投げたボールを受けると言う行為が前提です。相手の動きをかわし、ひたすらボールを蹴ってゴールに向かって走り続けるサッカーではありません。また、相手に向かってボールを投げつけるドッジボールでもないのです。そんな基本を知っておけば、上手にできるかどうかは別にして、どんなことが問題になるかはわかるでしょう。よって、自分が一人芝居のように話し続けることはご法度だと知ること。また、相手がしゃべり続けることをいいことに、お地蔵様のようにだんまりを決め込むことも、審判からエラーの旗があがるということを肝に銘じておかなければなりません。

 2番目の「質問に答えたのに、興味を持って聞いてくれない」について。

 次のような相手からの答えに対して、みなさんはどんな聞き返しをするでしょうか。これは、単に聞きたいかどうかだけでなく、ミスチェック事故が起きそうなことも隠れていますから、注意が必要です。

 仮に、クライアントのA商事田山部長と担当営業B社の上田さんとします。

 「先週さ、ゴルフに行ったら君の上司の村田さんにあったよ」

 「ああ、そうですか、天気でよかったですね」

 「おいおい、どこのゴルフ場か、スコアはどうかぐらい聞けよ」

 「ああ、すみません〜〜」

 この会話で話し手の田山部長は、とてもいい人ですね。何も聞かない上田さんに質問法のヒントをくれているのですから。

 先週の何曜日か、どこのゴルフ場か、スコアはどのくらいか、上司の村田さんとは初めての出会いか、上田さん以外にも誰かと会ったか、などなど、質問は山ほどありますし、何か一つでも聞いてあげないと田山部長としても、会話のきっかけ作りをしたのに立つ瀬がありません。また、この質問法は単に5W1Hで聞くだけですから簡単です。

会話の糸口は自分で探す努力をしてキャッチボールに!


付け加えるとこんな質問もあります。

 「今回のスコアは最低だったよ」なんて田山部長が答えてくれたら、「いつもはどのくらいですか」と追加質問をすれば、部長は自分に興味を持ってくれたと喜ぶでしょう。最低は何かと比べた表現ですから、さらに聞くことができるのです。相手の言葉に興味を持って、コインに裏表があるように言葉もひっくり返したり斜めに見たりして、疑問をもつことが大事です。

 3つ目の「質問が単調もしくは否定的」といったやり取りの問題点。

 田山部長が聞いてくれました。

「この企画は君のアイデアかね」と企画書をみながら。

「いいえ、違います」と、木で鼻をくくったように答える担当者の上田さん。

どうせなら、「残念ながら私でなく先輩の木村です」と話すと、

「そうか、あの木村君は優秀だな」と田山部長。

「私も追いつきたいので今回の企画について担当させて欲しい」とかキャッチボールをつなげられそうではありませんか。

 相手が無口であれ、自分が話べたであれ、会話の弾む糸口は自分が見つけるものですね。

 会話は一人でボールを持ってゴールに向かうサッカーではありません。相手に向かってボールを投げつけるドッジボールでもないのです。お互いのボールを投げたり受けたりのキャッチボールだと思えば、何をすべきかわります。

浦4
Profile
株式会社オフィスウラ 代表取締役、「元気ワクワク伝え方の学校」校長のウランです!
浦 登記(うら とき)
米国NLP協会認定トレーナー。ビジネスのアカデミー賞「スティービー賞」各賞を受賞。NLP資格取得コースや、「企業活性化のためのコミュニケーション研修」「人間関係のツボを改善する講座」「チームビルディングのための経営者研修」などの研修講師を務める。なお、NLP(神経言語プログラミング)は最先端の心理学で、最強のコミュニケーション手法として、コーチングのスキルやビジネスにも取り入れられている。

人材ビジネス業界ではお馴染みの「派遣スタッフ満足度調査」を開発・調査レポートし、本年で25回目を迎える大人気企画を立ち上げる。

1980年 (株)キャリアパワー入社 現場の営業、派遣スタッフの採用面接、人材ビジネスの基本を学ぶ
1986年 月刊人材ビジネス発行元(株)オピニオン入社。副社長として事業計画実施〜商品企画を担当
2008年 NLPの創始者リチャード・バンドラー博士に師事し、米国NLP協会トレーナーとして認定
2009年 (株)オフィスウラ 設立
2012年 「スティービー賞」「メンターor コーチングビジネス女性大賞」のブロンズ受賞
2015年 「スティービー賞」アジア・パシフィック部門マーキュリーブロンズ受賞
同年   「スティービー賞」国際賞ウーマン・オブ・ザ・イヤーブロンズ受賞

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