2021.07.30
  • スキルアップ

人を動かす方策はありやなしや!


 「この人、どうしてこんな対応しかできないの?」と、正面に座る女性(男性の場合も)をまじまじと見つめる〜こんなことを体験したことのない人っているでしょうか?

 ながながとした前文。

 我が身の文章力のなさ、書き出し方のセンスゼロに頭抱えつつ、「他人事みたいに言うな!」とお叱りを受けることを承知で書き出しました。前に座る人が初対面であればなおのこと、すでに何年も席を同じくしている同僚や部下でさえ、こんな感想が口をついて出ることもあるから、人は自分以外の周囲の人に無関心でいられるようです。

相手の特徴は見ることという初歩から


   では、このように「どうしてそんな対応するの?」というため息の原因になる相手の人、特に同僚か部下の場合、どんな対応が目の前に繰り広げられていることが想像できるか〜。

 例えば、あなたが「あっつ」と声にならないくらい小さな声とともに、持っていたペンを落とした〜〜〜。

 Aさんは、あなたと同じように、「あっつ」といいつつ落としたペンに目をやり、すかさず床に落ちたペンを拾うために手を伸ばしたくれるでしょう。

 また、肩に手をやり、首を回したりするあなたの動作を見ると「お疲れですか」などと声をかけてくれるかもしれません。

 その一方、Bさんはというと。

 あなたの動作や表情とは無関心とばかりに、淡々と自分の意見を述べていたり、あなたがどんな反応をしてくれるかにも、無関心のような態度が続きます。

 この極端に見える両者の反応は、決して珍しいことではなく、むしろ、この両者の反応をきちんととらえ、こちらの対応を相手に合わせて考える人のほうが珍しいと言えるでしょう。

反応も「外向き」「内向き」がある


 Aさんの場合を考えてみます。

 Aさんのように、会話の相手の言葉や行動に興味関心を持つ人は、会話の中の相手の言葉にも反応を示し、相槌やうなずきなどで対応してくれることが少なくありません。話し手から見ると、その関心の示し方が嬉しかったり、会話がますます弾むということになりえます。簡単に言うと「外向型」です。

 では、Bさんの場合はどうでしょう?

 目の前で起きていることに無関心とは言わないまでも、無反応で自分の考えていることを淡々と話す〜ということになりかねません。まるで「あなたのことより自分のことのほうが大事です」と言わんばかり。ほんとはそうではないのかもしれませんが、あたかもそんな空気を放っているといいましょう。このような人を「内向型」と言い、対応する人を「私の話を聞いているのかなぁ」と不安にさせるかもしれません。

対応にも「外向き」「内向き」がある


 この両者の違いを知って、「外向型」の人を「内向型」に変えるとか、その反対に「内向型」を「外向型」に変えるなどの考えは、簡単に言えば無駄な努力。

それより、相手の特徴を知って、それを上手に扱うほうが得策と言えるでしょう。では、どのような対応策が時間も経費も、もちろんこちらの感情的疲弊も省けるのでしょうか。

 「内向型」の傾向を持つ人は、相手の言葉や身振り手振りに関心が向かないため、一見、冷たく見えますが、そうではなく、相手のそれらの意味を汲み取ることに意識が向かないということです。

 小さな子供が積み木やブロックに熱中するあまり、周囲の音が耳に入らず、ましてや母親の動きも目に入らないという。ちょっと極端な例になりましたが、わかりやすく言えば、そんな具合です。

「察してください」の骨折り損


 こういう相手には、「どうか察してください」というのは無理な話。言葉にして、しかもわかりやすい相手の納得しやすい言葉で伝える、教えることが欠かせません。「わからないことがあれば、電話でもメールでも、時間も気にせず連絡してくれればいい。そうそう、LINEでもいいよ」などど、できるだけ詳細に伝えておくことです。「察してほしい」という、阿吽の呼吸を相手に望むことは危険が伴う、ということを知っておきましょう。

 

 部下も十人十色です。

 上司も十人十色です。

 自分もその一人です。

 

 相手に合わせてコミュニケーションをとるということは、まず、自分の色を知り、相手の色を知ってこそ百戦危うからず。相手の特徴も把握せず、ましてや自分の特徴も知らずして相手と渡りあうなどは、百戦百敗かもしれません。コミュニケーション自体は、それほど恐れるものではないもののはず。負け戦にならないための方策は、自分の型、相手の型を知ることが重要です。

浦4
Profile
株式会社オフィスウラ 代表取締役、「元気ワクワク伝え方の学校」校長のウランです!
浦 登記(うら とき)
米国NLP協会認定トレーナー。ビジネスのアカデミー賞「スティービー賞」各賞を受賞。NLP資格取得コースや、「企業活性化のためのコミュニケーション研修」「人間関係のツボを改善する講座」「チームビルディングのための経営者研修」などの研修講師を務める。なお、NLP(神経言語プログラミング)は最先端の心理学で、最強のコミュニケーション手法として、コーチングのスキルやビジネスにも取り入れられている。

人材ビジネス業界ではお馴染みの「派遣スタッフ満足度調査」を開発・調査レポートし、本年で25回目を迎える大人気企画を立ち上げる。

1980年 (株)キャリアパワー入社 現場の営業、派遣スタッフの採用面接、人材ビジネスの基本を学ぶ
1986年 月刊人材ビジネス発行元(株)オピニオン入社。副社長として事業計画実施〜商品企画を担当
2008年 NLPの創始者リチャード・バンドラー博士に師事し、米国NLP協会トレーナーとして認定
2009年 (株)オフィスウラ 設立
2012年 「スティービー賞」「メンターor コーチングビジネス女性大賞」のブロンズ受賞
2015年 「スティービー賞」アジア・パシフィック部門マーキュリーブロンズ受賞
同年   「スティービー賞」国際賞ウーマン・オブ・ザ・イヤーブロンズ受賞

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