2016.07.08
  • スキルアップ

登録会、面接に効く!無表情な相手が笑顔に変わるたった3つのポイント

ある登録面接での衝撃の経験


「ここで登録するのはやめることにしました」。その人は射抜くような目で私をにらみ、持参した大事な履歴書をビリッと破り、足元のゴミ箱に投げ入れて帰ったのです。まるでドラマのシーンのようでした。私が大阪の派遣会社に勤めていた頃のことですから、ふた昔も前の出来事。登録面接の一コマで相手は女性でした。

エレベーターホールに追いかけていく勇気などさらさらありません。一瞬、頭が真っ白になり、足がガクガクし、喉がひりつきました。衝撃の経験でした。それ以来、しばらくは登録面接をするのが怖く、企業への営業担当に移動したほど。いろいろ自分なりに言い訳するものの、毎回、同じ結論に至るのです。

そうです、ひょっとすると、いえ、絶対に、彼女の気持ちを傷つけるような言葉を私が吐いたに違いありません。そしてそれに気づくことなく淡々と、事務処理をこなすかのように面接を終了しようとする私に我慢できず、冒頭のセリフが飛び出したのでしょう。様々な本を買い、我流ではあるものの心理学の勉強をするようになったのはそんなできごとが契機でした。

失敗の原因は、驚くほど簡単なこと


そして、その衝撃のシーンの回答は驚くほど簡単なことだとわかったのです。私がその人の目を見て質問したり確認したりしたのではなく、登録カード相手のコミュニケーションしかしていなかったのです。もし仮に、きちんとその人とアイコンタクトをとったり、顔の表情を確かめたりをしていれば、私の不用意な言葉に傷ついたかもしれないそのひとの一瞬の表情変化に気づいたはずでしょう。本当に申し訳ないというか、面接担当としては失格と言っていいでしょうね、それほど大きな失敗だと思っています。

目の表情は千変万化


目は口ほどにものを言う〜と、昔のことわざにあります。

嬉しい時には目尻が下がることが多いでしょうし、相手を疑う時には目を瞬かせるかもしれません。怒った時には目尻を吊り上げる、と云う言い方もあるように、目は千変万化の表情を見せてくれるのです。口から飛び出す言葉には、思ってもいないお世辞があったり、わざとらしく部下を叱ったりなど、意識して使えるのですが、顔の表情は無意識のうちに出てしまう正直もの。瞬間で読み取り、解釈し、手を打つことの大きな道具になる「表情を読み取る」ことを無造作に放棄しているのですから、ある意味、仕事放棄と言っていいかもしれませんね。

心を持つ「人」を見抜く技術


最近、テレビ番組でトランプのババ抜きゲームを二人対面で勝負し、観戦者たちから驚きと賞賛の声を受け取っている人がいますがご存知ですか?そうです、メンタリスト DaiGoさんです。彼の勝つ技術は表情を「見抜く」です。

人材派遣事業に携わる人は、化粧品や食品を扱っているわけでもありません。瞬間に喜んだり悲しんだり、やる気が出たり失せたり変化する心を持つ「人」が相手で、それを見抜く技術が必要と言えるのです。それは派遣スタッフだけでなく、派遣先の担当者も同じですから、複雑な心の変化を持つ人間を両方の手に乗せてバランスを保とうとする、大変な仕事と言わざるをえないでしょう。そしてさらに大変なことには、自分自身にも喜怒哀楽という変化する感情があるのですから、なおさら簡単とは言えませんね。

まとめ


いろいろ書いてきましたが、今日は相手とコミュニケーションをうまくとるためのヒントをお伝えしましょう。

 

1.真似てみる

人は自分に似た人が好きです。「類は友を呼ぶ」ということわざがあるように、また、「似た者同士」ということばもあるように、似ていることに人はえもいわれぬ安心感をもつと言われています。そのことを利用した方法です。対面する相手の身振り手振りを真似てみましょう。相手が右手でメガネを触れば、あなたは同じ身振りを左手で。ついでに相手が左手で湯呑みを持てば、あなたは右手で。鏡写しに動作を真似ることから「ミラーリング」と呼ばれています。

 

2.ことば

次は、ことばです。「今日は月末で忙しいよ」と行った相手のことばに「ああ、月末でお忙しいですね」と。これはご存じの「おうむ返し」。自分と同じ動作やことばを使うあなたを「憎からず」と思ってもらう必殺技と言えるでしょう。

この技術には3つのポイントがあります。
相手の言葉を自分なりにまとめたりしないこと。「かいつまんで言うと」はご法度です。
そして、声のトーンスピード。嬉しそうに話す人にはそのように、早口、ゆっくりなどの会話のスピードも相手に合わせることが欠かせません。

 

あなたを「好きになってもらう、信頼してもらう」方法の一番簡単なものです。次回は、めげてる相手(派遣スタッフ)の励まし方について。どうぞ、お楽しみに。

浦4
Profile
株式会社オフィスウラ 代表取締役、「元気ワクワク伝え方の学校」校長のウランです!
浦 登記(うら とき)
米国NLP協会認定トレーナー。ビジネスのアカデミー賞「スティービー賞」各賞を受賞。NLP資格取得コースや、「企業活性化のためのコミュニケーション研修」「人間関係のツボを改善する講座」「チームビルディングのための経営者研修」などの研修講師を務める。なお、NLP(神経言語プログラミング)は最先端の心理学で、最強のコミュニケーション手法として、コーチングのスキルやビジネスにも取り入れられている。

人材ビジネス業界ではお馴染みの「派遣スタッフ満足度調査」を開発・調査レポートし、本年で25回目を迎える大人気企画を立ち上げる。

1980年 (株)キャリアパワー入社 現場の営業、派遣スタッフの採用面接、人材ビジネスの基本を学ぶ
1986年 月刊人材ビジネス発行元(株)オピニオン入社。副社長として事業計画実施〜商品企画を担当
2008年 NLPの創始者リチャード・バンドラー博士に師事し、米国NLP協会トレーナーとして認定
2009年 (株)オフィスウラ 設立
2012年 「スティービー賞」「メンターor コーチングビジネス女性大賞」のブロンズ受賞
2015年 「スティービー賞」アジア・パシフィック部門マーキュリーブロンズ受賞
同年   「スティービー賞」国際賞ウーマン・オブ・ザ・イヤーブロンズ受賞