2016.09.13
  • スキルアップ

「五感」を利用して相手をグ~と引き寄せる! 

幼少期の思い出


 私は子供の頃から梅雨が好きでした。雨が降っている時は、家の外の雑多な生活音がかき消されて静かだからです。一人で本を読むにはかっこうの季節と。ちょっと大人びた子供でした。

 その一方で、カラフルなレインコートや長靴をはいてる友達が羨ましくて、雨の日は苦手だとも思っていたというのが本音。うちの家庭は、そんな洒落たものを買ってもらえるような裕福ではなく、そのせいで少しばかりひねくれていたとも言えるでしょう。ま、人間なんて多くは五十歩百歩。よく磨いたナイフでスパッと半分に切ったように単純ではありませんよね。

 ちょっと前置きが長くなりましたが今回は「五感」についてのお話です。

五感についておさらいしてみましょう


 冒頭に出てきた「雨音」「生活音」や「静か」などのコトバは、聴覚表現と言われ、人は耳で様々なことを捉え、自分の感覚に取り入れています。

 

 次に視覚について。カラフルなレインコートの「カラフル」や、雨粒が「きらり」と光るなどの「きらり」。もちろん、「赤」「白」や「デザイン」などの視覚表現の代表選手のようなコトバもあります。

 

 次は、身体感覚表現です。身体感覚には「嗅覚」「味覚」「触覚」などがあり、これらをまとめて「身体感覚」と呼んでいます。先の文章を続けてると、「雨に濡れてぐっしょり」や「濡れた髪を触ると冷たい」などが出てくるかもしれません。これが「触覚」です。

 

 次は、「甘いアイスクリーム」「なめらかな舌触り」などは「味覚」です。そして、最後は「レモンの香り」「彼女の香水」などは、すでにお分かりの「嗅覚」です。

 

 こうしてみると、私たちは日々の生活を「五感」でとらえ、風の清々しい香りとか、気分が高揚するような晴れた朝とか、感じたことをコトバにして伝えています。そう思えば、感じたことを「コトバ」という道具で伝えてお互いの意思表示、意思確認をするんですから、「コトバ」がいかに大事か。ですね。

五感を意識してみましょう


 また、人には「得意な五感」というのがあり、これをキャッチすると人間関係の距離感が一気に縮まるという特性があります。釣り同好会とか、写真クラブとか同じ趣味を持つ人たちの関係の濃さと言えば、分かりやすいでしょうか。

 「昨日の休日はどこに行かれたんですか?」とたずねたら、                               

 「ゴルフに行ったよ」と得意先の部長からかえってきました。

 

 さ、あなたの次の質問はどんなでしょうか?

 

 「面白かったですか?」「成果はいかがでしたか?」でしょうか。

 この答えは、

 「ああ、よかったよ」「まあまあだね」そんな口ぶりが想像できます。ただ、これでは相手の「得意五感」が見つかりません。

 「よかった」も「まあまあ」もどの五感にも該当しませんね。

 

 誘い水はこんな風に。                                              

 「晴天でしたね。澄んだ空気で芝も青々と清々しい〜そんな感じですか」と。

 そうです。晴天、澄んだ、青々〜これらは視覚表現。

 

 「いや、そんなことより、パッシーンとクラブが当たった音が最高だったよ」との返事があれば、聴覚表現ですね。

 「プレイ後の冷たいビール、たまらんよね〜」とくると「味覚」とも「触覚」とも言えますが、身体感覚に変わりはありません。

 

 このように、会話を楽しみながら相手の好きな五感、よく使う五感をキャッチしていきます。相手の傾向を探っています。

ここで注意!


 得意で好きな五感は、相手にもあるように自分にもあるのです。最初は相手のことばに耳をそばだて、注意を払っているのですが、話題が豊富で面白い相手だと、最初の目的を放棄して自分の話に夢中になってしまうなんてことになりかねません。結局、「あれ?今日の目的はなんだった?」と頭も体も冷や汗をかいてしまう経験を。

 

 結論はこうです。相手の得意五感をキャッチしたら

 

 視覚表現が多い相手には、「いつも渋い色のネクタイをされていますね」「先見の明がおありなんですね」などのコトバが相手の「そうなんだよな〜」という同意の返事を笑顔で返してくれるでしょう。

 「社員さんの元気な声に気持ちがしゃんとなります」「反響が楽しみですね」のコトバかけには「人の反応はよく聞きたいよね」と、同意の返事かも。これは聴覚表現です。

 「いい雰囲気のオフィスですね」「仕事には感覚が大事ですね」と言うと「君とはフィーリングが合いそうだ」と、「身体感覚」の嬉しいコトバが聞けるでしょう。

まとめ


五感は全ての人に備わったものであり、それを活用することで人間関係をスムースにするばかりか、距離感をグ〜と引き寄せる「魔法のランプ」になるでしょう。

 

続編はこちら: 「五感」を利用した実践編!

 

浦4
Profile
株式会社オフィスウラ 代表取締役、「元気ワクワク伝え方の学校」校長のウランです!
浦 登記(うら とき)
米国NLP協会認定トレーナー。ビジネスのアカデミー賞「スティービー賞」各賞を受賞。NLP資格取得コースや、「企業活性化のためのコミュニケーション研修」「人間関係のツボを改善する講座」「チームビルディングのための経営者研修」などの研修講師を務める。なお、NLP(神経言語プログラミング)は最先端の心理学で、最強のコミュニケーション手法として、コーチングのスキルやビジネスにも取り入れられている。

人材ビジネス業界ではお馴染みの「派遣スタッフ満足度調査」を開発・調査レポートし、本年で25回目を迎える大人気企画を立ち上げる。

1980年 (株)キャリアパワー入社 現場の営業、派遣スタッフの採用面接、人材ビジネスの基本を学ぶ
1986年 月刊人材ビジネス発行元(株)オピニオン入社。副社長として事業計画実施〜商品企画を担当
2008年 NLPの創始者リチャード・バンドラー博士に師事し、米国NLP協会トレーナーとして認定
2009年 (株)オフィスウラ 設立
2012年 「スティービー賞」「メンターor コーチングビジネス女性大賞」のブロンズ受賞
2015年 「スティービー賞」アジア・パシフィック部門マーキュリーブロンズ受賞
同年   「スティービー賞」国際賞ウーマン・オブ・ザ・イヤーブロンズ受賞

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