2017.01.24
  • スキルアップ

相手の存在や価値、その行動を
『認めている』ということを伝える

感謝の気持ちでいっぱいです


 私事で恐縮ですが、去る11月21日、人材ビジネス業界唯一の専門誌「月刊人材ビジネス」発行元、株式会社オピニオンの30周年パーティーがありました。すでに退職の身でありながら祝いごとなので出席。250名近い方々の元気なお顔と懐かしい昔話があちこちに咲いているのをつぶさに見聞き。25年近く、オピニオンで研修講師やら満足度調査の開発などに携わったことを思い出していました。

 改めて、私という存在を見つけてくれた会社、私という存在に育ててくれた業界、私という存在といまだ一緒にいてくれる仲間たち。感謝して余りある〜というのはこういうことだと、胸がいっぱいになりました。

 実に10年ぶり、5年ぶりの顔ぶれの中、気楽に名前を呼んでもらったり、「改めて交換を」と名刺を取り出してもらえたり。はたまた、自撮りでツーショットなどと随分はしゃいでみたり。この時の自分を思うに、嬉しいとこうなるんだな~。と自分で自分を再認識することができました。

否定的ストロークとディスカウントとの区別を意識しましょう


 このように、人と人とのコミュニケーションで、相手に対して声をかけたり、笑顔を交わしたりといった交換をストロークと言います。英語の意味は、「なでる、さする」などの意味ですが、ある心理学では、『相手(あるいは自分)の存在や価値、あるいはその行動を“認めている”ということを伝える、何らかの行動や働きかけ』としています。

 「よう!久しぶりですね〜」と声をかけたり、離れた席から笑顔を投げてくれるなどですね。肯定的ストロークと言われています。私が嬉しくて顔がほころぶのも無理はありません。

 その一方、叱ったり、注意したりなどの否定的なストロークもあると言われています。ただしこれは相手を認め、こうなって欲しいという意味があるのです。他方で皮肉や嫌味を言ったり、無視したり仕事を干すなどのディスカウントと言われるものもあります。これは相手を認めずに存在を無視するなどの表現でこうなると。

 肯定的ストロークはわかりやすいし、どんどん使えば相手も気分良くなるのは目に見えていますが、問題は否定的ストロークとディスカウントとの区別です。

「あ、これは否定的ストロークだ」とか「いや、ディスカウントだ」などと、首をひねっているうちに相手が逃げていく。こうなると笑えませんね!

こんな光景あるある


 派遣スタッフが不満気にこんなセリフを口にするシーンに、嫌という程出くわした経験があります。「うちの営業担当者が私を無視しています」という一言。

 言うに及ばず顔は不満タラタラ、早口でまくし立てたり、はたまた低音で脅すような場合も。その場合の原因の一つに、「別の派遣スタッフのところには顔を見せるのに、私のところには来ない」という不満です。もしくは、「派遣先の責任者には挨拶するのに私には来ない」という場合も。これらは、誰かと比較して自分を無視していると感じているのでしょう。

 最初は寂しいという気持ちがですが、こうじてくると「無視されている」となってしまいかねません。人は注意や忠告されるのを本来避けたがるのですが、無視されるのは、それより辛いということですね。「そっとしといてくれる方が気楽」という人もなくはないのですが、一般的に無視は寂しいものです。

 派遣元にとって、顧客は派遣先、派遣スタッフの両方です。給与を支払い、雇用契約を交わしているから顧客ではないという考えもありますが、派遣スタッフが気持ち良く、日々、職場での能力を発揮することが売り上げにつながるのですから、お客さまと言えるでしょう。

 街の商店でのシーンを想像しても、店主は道行く常連客に声をかけています。「おお〜、今日は寄ってかないの〜山田さ〜ん」とか、「いい魚が入ってるよ〜」とかです。内心、うるさいな〜、無言で買えるコンビニがいいな〜とか思うこともあるでしょうが、よく買い物をする店先から誰の声も聞こえない、目も合わさないとなるとね〜(笑)。

実感できた肯定的ストローク


 最後に。

 今日、新宿で、ポイントカード(というのでしょうか)の申し込みに行きました。あれこれ記入するのも煩わしく、つい不機嫌な態度に出やすいのですが思わず笑顔になったシーンが。

 私の使っている銀行が横浜銀行。目の前で私にポイントカードについて色々説明している担当女性がニコニコしながら「私、横浜京子と言います。なんだか嬉しいです」と。その一言で私の眉間からいっぺんに縦じわが消えました。

 人の気持ちや感情はこんな一言でまるくなるのですから、肯定的ストロークを投げるのも簡単と言えますね。

浦4
Profile
株式会社オフィスウラ 代表取締役、「元気ワクワク伝え方の学校」校長のウランです!
浦 登記(うら とき)
米国NLP協会認定トレーナー。ビジネスのアカデミー賞「スティービー賞」各賞を受賞。NLP資格取得コースや、「企業活性化のためのコミュニケーション研修」「人間関係のツボを改善する講座」「チームビルディングのための経営者研修」などの研修講師を務める。なお、NLP(神経言語プログラミング)は最先端の心理学で、最強のコミュニケーション手法として、コーチングのスキルやビジネスにも取り入れられている。

人材ビジネス業界ではお馴染みの「派遣スタッフ満足度調査」を開発・調査レポートし、本年で25回目を迎える大人気企画を立ち上げる。

1980年 (株)キャリアパワー入社 現場の営業、派遣スタッフの採用面接、人材ビジネスの基本を学ぶ
1986年 月刊人材ビジネス発行元(株)オピニオン入社。副社長として事業計画実施〜商品企画を担当
2008年 NLPの創始者リチャード・バンドラー博士に師事し、米国NLP協会トレーナーとして認定
2009年 (株)オフィスウラ 設立
2012年 「スティービー賞」「メンターor コーチングビジネス女性大賞」のブロンズ受賞
2015年 「スティービー賞」アジア・パシフィック部門マーキュリーブロンズ受賞
同年   「スティービー賞」国際賞ウーマン・オブ・ザ・イヤーブロンズ受賞

"人材サービス"に役立つ情報をゲット!

派遣業界のトピックスから労務法規、スキルアップ、仕事効率化などのASPEXブログの最新投稿、業界で旬な話題を深堀するフリーペーパー「Digi新聞」発刊時のお知らせ、各種セミナー情報など、人材サービスに関わる人たちに"ハッケン"をお届けします。